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更新日 2006年12月7日
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・アルコール依存症とは

アルコール依存症とは何をしてでもお酒を飲みたいという強烈な欲求と、お酒を断つと激しい禁断症状が出るような状態で、すでに心理的・身体的依存に陥っている病気のことです。
かつては「慢性アルコール中毒」(アル中)と呼ばれていましたが、「中毒」という表現は自分の意志で飲酒行動を繰り返すこの病気に対して、適切ではないという意見が専門家の間で広まり、「依存症」という表現が使われるようになりました。

具体的な特徴としては、飲酒の機会が病的なことです。宴会などの機会に飲む「機会飲酒」や、習慣的にある程度の晩酌や寝酒をする「習慣性飲酒」の場合は、飲む量が適量であれば正常な飲酒といえますが、自分で自分の飲酒行為や飲酒の量をコントロール出来なくなり、飲みだしたら止まらないという状況になると、それは病的な飲酒です。たとえ、1回に飲む量が少量だったとしても、1日に一人で日常行動の合間に何度も飲むようになると、アルコール依存症と見なされます。

更に、飲む量が増し、一日中一人で飲んでは眠り、起きるとまた飲む「連続飲酒」は、アルコール依存症の終末状態といえます。


・アルコール依存症の症状

アルコールは胃や腸で吸収され血中に溶け込み、肝臓で「アルコール脱水素酵素」と「ミクロゾームエタノール酸化酵素」によって分解され、「アセトアルデヒド」となります。さらに「アセトアルデヒド脱水素酵素」によって無害な「アセテート」となり最終的には炭酸ガスと水に分解されて体外へと出ていきます。
このアルコールを分解する「アセトアルデヒド」は二日酔,悪酔いの原因とされており、生体にとっては―種の毒素的な作用を引き起こします。
血液中に入った アルコールは中枢神経を麻痺させ、理性をつかさどる大脳新皮質の働きも抑えます。

アルコール依存症になると、アルコールが脳に与える影響が強くなり、脳の神経も長時間抑制されることになります。
そのような状態で、断酒や節酒をすると、イライラや不安感、吐き気・おう吐・どうき・発汗、あるいは寝汗や不眠、幻覚・妄想・手指および全身的振戦(ふるえ)・けいれんなどの症状が起こってきます。
この症状は「禁断症状」「退薬症状」あるいは「離脱症状」といわれるもので、長時間抑制された脳が急に働き始めると過剰な活動をするためではないかと考えられます。

そして、この禁断症状を止めるために、アルコールを飲みだすと、今度は止まらなくなります。
毎日の飲酒が習慣化していても、飲酒の量を自分でコントロール出来るという場合、本人は常習飲酒の延長線上だとしか思っていなく、自分が「アルコール依存症」であるとはなかなか認めません。
また、飲酒行動は段々と自分でコントロ−ルが出来ない状態になっていきます。それに伴い身体的・精神的、社会的・経済的状態が悪化し続けます。


・アルコール依存症の治療

アルコール依存症は、アルコ−ルを絶たない限り慢性に進行性に悪化していきます。その結果、肝臓を代表する身体合併症、または事故、自殺などで死亡する人が実に多い病気です。依存していることによって起こる様々な不都合から、自分を責め、罪責感、後悔、不安、孤独によって自殺に走ることが多くあります。

アルコール依存症の特徴であるコントロ−ルを失った飲酒行動は、現在の医学では治すことができません。たとえ何ヶ月間、何年間と断酒ができたとしても、再び飲酒してしまうと必ずコントロ−ルを失った飲酒状態に戻ってしまいます。また、断酒を続けていても再飲酒しやすいことが、この病気の特徴です。
アルコール依存症の治療法は完全に断酒するしかありません。また完全に断酒した後も、再び飲み始めないことです。

このように、一度アルコール依存症になってしまうと、抜け出すことがとても難しくなります。昔からお酒は「百薬の長」と言われているように、飲み方を間違わなければ体に良い効能が見られます。お酒と上手な付き合い方をし、「アルコール依存症」になる前に日頃から気をつけていくことが大事です。

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